自分も本格的に動画やってみたいけど、どのカメラを買えば良いか分からないないわ。
最近はiphoneをはじめとしたスマホの進化のおかげで、誰でも簡単に綺麗な動画を撮影できるようになりました。
しかし一方でハイクオリティの映像作品は、デジタル一眼カメラで撮影されているのがほとんど。
スマホでは超えられない映像クオリティの壁があるのも事実です。
やはりミラーレス一眼はスマホにはない表現力があります。
この記事では、スマホからステップアップしてより本格的な動画撮影を学びたい人に向けて、私の使用経験を中心に動画撮影に最適なカメラを紹介します。
動画市場の躍進について
今から約10年前までは、映像と言えば業務用のデジタルシネマカメラが主流であり、個人での映像表現とは圧倒的な差がありました。
しかしそこから画質を左右するイメージセンサーにおいて、ソニーが「CMOS」という種類のセンサーで大きな技術向上を果たします。
それまでのCCDセンサーよりも安い値段でセンサーを供給できるようになり、個人が使用するデジタル一眼レフカメラやデジタルビデオカメラに搭載されるようになりました。
プロの現場でのミュージックビデオが一眼レフカメラで撮影されはじめたのも10年ほど前からだね。
CMOSセンサーの技術向上に伴い、ソニーはミラーレス一眼に力を注ぎ、業務用機器に迫るような映像表現ができる製品を次々に市場に投入。
近年ではソニーに追いつけ追い越せと、キャノンやニコン、パナソニックなども高性能なミラーレス一眼を次々に発売し、価格と技術競争により、低価格でもシネマティックな高品質の映像を撮影できるようになってきました。
最近ではミラーレス一眼だけでなく、コンデジでもミラーレスに迫る画質が再現できるものや、ハードな状況や水中でも使える耐久性をもつアクションカムなど、動画撮影の選択肢もかなり広がっています。
どんな映像を撮りたいのか、予算はどれぐらいなのか、用途に合わせてカメラを選ぶ必要があります。
デジタルカメラの種類
前述のように、一口にデジタルカメラといっても多種多様。
- 一眼レフカメラ
- ミラーレス一眼
- コンパクトデジタルカメラ
- アクションカメラ
- ハンディカム
ざっと上げてもこれだけあります。
つまり自分がどんな映像を撮りたいのかで買うべきカメラが決まるってことだね。
今までであれば動画といばハンディカムでしたがハンディカムではお子さんの運動会は記録できても、ボケ味の効いたカッコいい映像作品は撮れません。
「VLOGやシネマティックな作品が撮りたい!!」
スマホからステップアップする人はそんな要望が多いと思いますが、全くの初心者の場合どのカメラを購入すべきか分からない人がほとんどでしょう。
なので用途別に買うべきカメラを説明します。
用途① VLOG撮影がしたい!
VLOGとは?
「VLOG」とは VIDEO(ビデオ)とBLOG(ブログ)からできた言葉で、明確な定義はないですが一般的に動画を通して自分の日常やライフスタイルを発信する事を指します。
VLOGは自分の日常を伝えるのが目的で、自然と自撮りのシーンが増えるため、VLOGには自撮りのしやすいカメラが良いと言えます。
YouTuberでも最近はVLOG形式で毎日配信するような人も多いです。
VLOGで有名な人はたくさんいますが、個人的に毎日チェックするのは「drikn」さん。
サンフランシスコ在住でガジェットに詳しく画質や撮り方も素晴らしいので、VLOGを始める人は要チェックです。
▶︎散財小説的2021年外撮りカメラ決定!!! 第1166話
VLOGをする上で大事な点は3つあります。
- コンパクトで軽いこと
- モニターが自分に向くこと(バリアングルorチルト)
- 手振れ補正機能
VLOGは写真でいうスナップ撮りのように撮影するので、さっと取り出せる軽くてコンパクトなものがオススメ。
歩きながら自撮りするシーンも多くなるので、撮影しながらモニターが見れるかと、手振れを抑えた動画が撮影できるかもカメラをチョイスする上で大切です。
VLOGでは手振れ補正機能は特に重要。
VLOGに最適なカメラは?
以上をふまえた上で、VLOGにおすすめするカメラは以下です。
ソニー VLOGCAM ZV-1
大本命はソニーの「ZV-1」です。
正式名称に「VLOGCAM」とあるように、まさにVLOGGERのためのコンパクトデジタルカメラ。
手振れ補正機能、美肌補正、背景ぼけのワンタッチ切り替え、商品レビューモードなど多彩な機能を搭載し、手軽に高品質な動画が撮れます。
もちろん写真も撮影できますが、セット販売のシューティンググリップを使えばまさにVLOG専用機。
「ZV-1」については実際に購入レビューにて詳しく紹介しているので、ぜひそちらの記事も読んでみてください。
ソニー RX100シリーズ
「RX100シリーズ」もソニーの製品で、高級コンデジになります。
外見は「ZV-1」と瓜二つで写真撮影に特化した機種ですが、最新の「RX100M7」(2019年発売)は「ZV-1」と同等の動画性能を備えながら本体の質感やUIが「ZV-1」よりも上。
ただし液晶はZV-1のような横に開くバリアングルモニターでなく、カメラの上部に反転するチルト式モニターです。
この辺は自撮り目的ならZV-1で採用されているバリアングルの方が使い勝手は上です。
「RX100M7」だと値段もかなり高額で、ZV-1が9万円前後に対して13万円〜14万円ほど。
予算に余裕があって動画も撮るけどスチールも同じぐらい重視する人は200mmまでズームできるので「RX100M7」はベストチョイスです。
またそこまで望遠がいらないならば、F1.8という「RX100M7」よりも明るいレンズを搭載した「RX100M5A」という選択肢もありですね。
「RX100M5A」は金額もお手頃になってきているのでかなり狙い目です。
「RX100M5A」も過去に購入してRX100M7と比較レビューをしています。
RX100M5Aはこちら。
パナソニック LUMIX G100
LUMIX G100の最大の特徴は、コンデジ並みのコンパクトさなのにちゃんと「ミラーレス一眼」な点です。
「ZV-1」は1インチセンサーを搭載したコンデジであるのに対して、G100はマイクロフォーサーズという「ZV-1」よりも大きいサイズのセンサーを搭載しています。
センサーサイズが大きい方が光を取り込む量が多く、より描写力が高いので「ZV-1」よりもワンランク上のジャンルということになります。
センサーサイズが大きい方が夜の撮影にも強いので、夜のVLOGなどを多く撮りたい人はG100が良いかも。
さらに注目すべきはミラーレス一眼なので、レンズが交換できるという点。
つまり今後レンズを買い揃えていくことでいろんな絵が撮れるのが最大の利点です。
金額も「ZV-1」とあまり変わらないので、VLOGなどの動画メインで使用し、レンズバリエーションを増やしたい人にはG100は良い選択です。
ただしG100の手振れ補正は静止画には非対応だったり、動画フォーマットがMP4のみだったりと弱点も結構あるので慎重に検討しましょう。
オートフォーカスも頑張ってはいるけど、ソニーの製品に比べると及ばない点も留意しよう。
大きな欠点がなく、あらゆる人の満足度が高い「ZV-1」と、超小型ミラーレス一眼を実現した「G100」。どちらもVLOG向けに開発されたカメラですが、総合力では「ZV-1」が上というのが個人的印象です。
用途② アクティブに活動しながら手振れの少ない動画を撮りたい!
スポーツやアクティビティの場面で力を発揮
スポーツをしながら撮影したり、自転車やバイクなどのアクテビティを楽しむシーンを自分目線で撮影したい場合、アクションカム一択です。
アクションカムの特徴をまとめると以下のとおり。
- 上下左右のブレに強い手振れ補正機能
- 丈夫な作りでガンガン使える
- 小型で軽量
しかも「GoPro」に代表される最近のアクションカムは、カメラ本体を水中に入れてもそのまま使えちゃうものも。
アクションカムなら多少乱暴に扱ったり落としても大丈夫。普通のカメラだとこうはいかないよね。
画質はミラーレス一眼やコンデジに比べて若干落ちますが、とにかく手振れ補正機能が強力で、画角がかなり広く被写体の背景もしっかりと記録可能。
手振れ補正機能がミラーレス一眼やコンデジに比べて優秀なので、VLOG用途に代用する人もいます。
ミラーレス一眼カメラかコンデジとは別にアクションカムを一台持っておくと、撮影の幅が広がります。
アクションカムとして最適なカメラは?
アクションカムは性能の良いものが限られているので選択肢は多くありません。
個人的は毎年新モデルが発売され進化している「GoProシリーズ」がナンバー1かと思います。
「GoPro 」シリーズ
「GoPro HERO7 Black」から搭載されたハイパースムース機能により手振れ補正が格段に進化した「GoPro」。
2020年の最新モデル「GoPro HERO9 Black」では水平方向の画面維持機能も搭載し手振れ補正は最強レベルに到達。
また画角も他のカメラでは得られない超広角から通常のレベルの狭い画角(リニア)まで選べるので、使い勝手も抜群です。
タイムラプスやハイパーラプスといった機能を簡単に撮れるのも「GoPro」の良い点。
さらに「GoPro」をより便利に使うためのアクセサリーも豊富に用意されているので、使っていて楽しいカメラです。
最新モデルの「HERO9」がベストですが、予算が厳しければ「HERO7」や「HERO8」でも全然問題なし。
「HERO9」は「HERO7」や「HERO8」に比べて本体が大きくなり、コンパクトさが少し失われてしまいました。さらに旧モデルだと1万円〜2万円以上安く買えるので、浮いたお金でアクセサリーを充実させるのも良いです。
「GoPro」の注意点としては、夜間撮影に弱いという点。
アクションカムはミラーレス一眼カメラやコンデジと比べるとコンパクトさや堅牢さを重視する反面、センサーが小さいので暗所撮影には向きません。
原則アクションカムは昼間の用途がメインと考えておいた方が良いかな。夜間撮影も出来なくはないけど、手振れ補正機能の独特なブレが目立つので要注意。
「GoPro」の機能についても、レビュー記事があるので参考にしてください。
▶︎GoPro HERO7 Black
▶︎GoPro HERO8 Black
▶︎GoPro HERO9 Black
DJI POCKET2
DJIから発売されている「DJI POCKET2」は、カメラ自体にジンバルを搭載しているので圧倒的に手振れ補正が強力。
「GoPro」などのアクションカムは一般的に電子手振れ補正を採用し、撮影した映像をソフトウェアで電子的に処理をしているのに対し、この「DJI POCET2」はハードウェア自体に手振れ補正機能が付いているので、不自然な手振れ補正をした映像にはなりません。
特に夜間撮影では、電子手振れ方式の場合に違和感がある映像になることがあるので、その辺気になる人は「DJI POCKET2」が良いでしょう。
私は前モデルを購入してレビューしてますが、最新モデルは画質が向上しているようです。
形状と機能はほぼ同じなので参考にしてください👇
「DJI POCKET2」の注意点としては、防塵防滴機能がないので雨の日は使用できない点と、堅牢生欠けるので落下すると破損する恐れがある点です。
そういう意味では「DJI POCKET2」はアクションカムとは別のジャンルと言えるかもね。
旧型のDJI OSMO POCKETでも性能十分。
DJI POCKET2の発売で値段的にも買いやすくなっています。
▶︎DJI OSMO POCKET
新型の DJI POCKET2 (3軸ジンバル, 4Kカメラ)はこちら。
▶︎DJI POCKET2
コメント