ハイエースは盗難やいたずらを狙われやすいと聞くけど。
盗難やいたずら防止のオススメアイテムがあったら教えてほしい!
ハイエースは国内だけでなく、海外でもとても人気のある車種です。
車が毎年、車両盗難数の上位にランクインするのは、ハイエースやランドクルーザー、レクサス、プリウスで、なんと上位はほとんどトヨタ車。
トヨタ車は技術力と信頼性の高さから、日本なら廃車扱いの車でも海外では多くの需要があります。
特にハイエースは全世界でとても人気で、2013年まで盗難ランキングで7年連続1位になるほど。
だからハイエースオーナーは盗難や車上あらしの実情についてのしっかりとした現状把握が大切なんです。
そこで今回は、ハイエース盗難被害の実情についてお伝えします。
【2023年最新版】ハイエースの盗難状況について
一般社団法人日本損害保険協会が毎年行っている「自動車盗難事項実態調査」。
毎年盗まれやすい車両のランキングが発表されています。
自動車盗難や車上あらし対策の一環として行われているこの調査は、2000年より開始され2021年で第23回目。
車名別の盗難状況を毎年2月と11月に調査するので、信憑性の高い調査内容です。
今回はこの調査内容を元に、ハイエースをはじめとした被害に逢いやすい車両や状況を確認します。
調査期間 | 2020年11月1日~2021年11月30日 |
調査対象 | 損保協会非会員会社を含む損害保険会社18社 |
対 象 | 全国で発生した自動車盗難事故、部品盗難含む事故保険金の支払いを行った車上ねらいの事例 (車両盗難の調査数158件、車上ねらいの調査数121件) |
ハイエースは盗難数ワースト6位にランクイン
まず始めに、過去3年間の車種別車両盗難被害件数(支払件数)です。
- 車種別車両本体盗難数
2021年の結果を抜粋したのが以下のとおり。
- ランドクルーザー(331件)
- プリウス(266件)
- レクサスLX(22件)
- アルファード(138件)
- クラウン(81件)
- ハイエース(78件)
- レクサスRX(58件)
- ベルファイア(41件)
- レクサスLS/ハリアー(36件)
2019年の調査から比べると、車両全体の盗難数は6割近くに減っているのは良い結果ですが、やはりランクルやレクサス、プリウスなど、海外でも人気の高いトヨタ車の盗難が多いのが特徴的。
ハイエースについては6位と順位は下がり、2019年の4割程度と激減していますが、依然として盗難対象として狙われやすいクルマに違いありません。
「ハイエース所有者はなんでそこまでするの?」と思うかもしれないですが、この結果からわかるようにハイエースに乗るなら盗難や車上荒らしの対策が必須なんです!
大阪・愛知・千葉・茨城・埼玉は盗難が多い
次に、過去3年間の都道府県別の盗難被害件数(支払件数)です。
- 都道府県別の車両本体盗難数
大阪府・茨城県・愛知県・千葉県・埼玉が毎年ワースト5でしのぎを削っていますが、2021年は毎年ワースト3の愛知が一位になってしまいました。
大阪の盗難件数が随分と改善された結果、愛知が一位になってしまったイメージですね。。
車上あらしは大阪の被害がダントツ
過去3年間の車上ねらいによる盗難被害件数(支払件数)です。
- 都道府県別の車両本体盗難数
車上あらしの被害は、1位の大阪府が2位の約2倍とダントツですが、これは路上駐車の数や都市の地形などが影響しているのかもしれません。
大阪は自転車・バイクのひったくり被害が多いイメージですが、クルマでもそのままですね。
時間帯は22時以降の深夜帯が特に多い
ちなみに車両盗難と車上あらしの発生時間帯は以下のような感じで、全体的にみるとここ3年で件数自体は半減しています。
- 盗難発生の時間帯
深夜22時〜朝9時の盗難被害が多いようですが、目視が難しい深夜帯を監視するためにも防犯カメラを取り付けるなどの対策をするのが良いです。
私も過去にいたずらされた経験から、ハイエース監視用に防犯カメラを取り付けていいます。
屋外の契約駐車場が一番危険
次はハイエースの保管場所別です。
※2021年の調査(日本損害保険協会)では、発生場所の報告データがありませんでしたので、2020年度の調査結果となります。
- 車両の盗難発生場所
実に86%以上が屋外の駐車場で発生していて、窃盗犯は屋外の駐車場を集中して狙っていることがわかります。
中でも、特に狙われやすい状況は以下のとおり。
- フェンスやゲートがなく簡単に侵入可能
- 照明が設置されてなく中の見通しが悪い
- 管理人がいない
- 防犯カメラの設置もない
- 車を長期間放置しているのが分かる
屋外駐車場を利用されるハイエースオーナーさんは、より一層盗難防止の意識を高く持つ必要があります。
ハイエースが狙われる理由
ハイエースが狙われる理由も確認しましょう。
理由は主に3つあります。
- 耐久性が高く海外でも人気車種
- 1000kgの荷物が積めて、搭乗人数も多い
- 車体の作りが簡単で部品も豊富なので汎用性が高い
以上が挙げられます。
ハイエースは盗難車をそのまま横流しするだけでなく分解してパーツ単位での売買もあるので怖いですね。
最近では外国人国籍の男女で構成されている窃盗団もあって、組織ぐるみの手口も目立っています。
イモビカッターやリレーアタック等の新手口
この状況を受けて、 2012年(平成24年5月)以降のハイエース200系3型後期モデルからイモビライザーが全車標準装備となりました。
イモビライザーキーの頭の部分に小さなICチップが格納されており、チップに記録されたIDコードと、車に登録されているIDコードを照らし合わせ、一致したときにのみエンジンがかかる仕組み。電気的な信号によってエンジンの始動を制御できる。
イモビライザー標準装備化で盗難件数は減少傾向にありますが、盗難の手口も日々進化しているのでイモビライザーがあるからといって安心はできません。
というのもイモビライザーをカットする通称「イモビカッター」なる手法があり、車に登録されているIDをリセットしてしまう手口が存在するからです。
イモビカッターでIDをリセットし、別に用意した鍵のIDを再登録することで、エンジン始動ができてしまいます。
もはや車メーカーと盗難側のイタチの追いかけっこ状態です。
また最近では「リレーアタック」という新しい手口も出現していて、度々テレビのニュースなどでも取り上げられています。
スマートキーは、半径1m定程度の電波を常に出しており、スマートキーを所持したままドアノブを握ると車がキーの有無を感知してドアの解錠が可能。リレーアタックは、スマートキーが常時出している微弱な電波を悪用してドアロックを解除し一瞬にして盗難してしまう手法で、今後ますます増える盗難手口のひとつ。
リレーアタックが恐ろしいのは、改造した中継器で電波を増幅して受信機に送信し、スマートキーからの電波と同電波を受信機から出してロック解除してしまう点です。
ロック解除されると、エンジン始動ができてしまいます。
対策としてはスマートキーの電波をシャットアウトし電波の増幅ができないようにするのがベスト。
一般的には電波を通さないブリキ缶などに入れて保管すると良いです。
スマートキーのみで簡単にシャットアウトする方法もあるので、下の記事も参考にしてください。
そんな面倒なことしたくないという人は専用の電波遮断アイテムを使うと手軽です。
盗難防止おすすめアイテム8選【ハイエース200系5型】
それでは具体的に、ハイエースの盗難防止に役立つおすすめの防犯グッズを見ていきます。
最低限導入したい防犯オススメグッズは8つ。
ドライブレコーダー
最近は当たり前になったきた、運転中の様子を動画で記録する車載カメラです。
主にフロントガラスに付けて車の前方や後部、車内の様子を録画してくれます。
最近問題になっているあおり運転への対応や、交通事故などに巻き込まれた時に、ドライブ記録の録画は正確な状況証拠となるののであるとかなり安心。
ドライブレコーダーは今や必須のアイテムとなりつつあります。メーカー純正品は高いので安価で買える社外品のドライブレコーダーでもOKです。
個人的おすすめは、社外品では信頼性の高い「ユピテル」のドラレコ。
オプションパーツをつければ、24時間監視も可能です。
ユピテルはテレビCMもしています!
OBDガード
「イモビカッターガード」といい、先に説明したイモビライザーを破る「イモビカッター」をガードするアイテム。
イモビカッターガードはクルマに装備されているOBD2のコネクターに接続するだけ、という簡単な仕様になっています。
「イモビカッターガード」は、イモビライザーのカットを防ぐためにOBD2コネクターに物理的に鍵付きの蓋をするもので、具体気には下記の記事を参考にしてください。
ガードステッカーが付随してくるものもあるので、OBDガードと一緒にステッカーを運転席側のガラス付近に貼っておくとより効果的です。
ステッカーにより防犯意識が高いことをしらせることができて、盗難対象から外れる可能性が高まります。
ハンドルロック
車を長時間駐車する際にハンドルを固定するアイテムで、物理的にハンドルを固定し運転できなくするので盗難防止には大変効果的。
車ごとレッカーなどの手口で盗まれてしまうような場合をのぞけば、効果抜群と言えるでしょう。
狙う側もハンドルロックされいる車、つまり盗難防止の意識の高いクルマを狙うよりは、盗難意識の低いクルマをリサーチした方が早いというわけです。
形状・機能・重量については色々なハンドルロックがありますが、見た目にゴツゴツしている方が効果が高いと思われますので、より頑丈そうな商品を個人的にはオススメします。
ハンドルロックがされている車は、見た目的にも盗難の意思を削ぐ効果があります。
ハンドルロックについては下記の『ハイエース盗難防止に必須!おすすめハンドルロック4つを徹底比較』詳しく紹介しています。
タイヤロック
ハンドルロックに次いで効果テキメンと言われるのがタイヤロックです。
読んで字の如く、タイヤに器具をかましてタイヤ自体を動かなくするものです。
視覚的なインパクトも絶大で、タイヤロックがある時点で窃盗団も「めんどくさい」となるのと壊すとしても時間稼ぎが出来る点が特徴。
ハンドルロックの切断は運転席内で行うので周りにバレにくいですが、タイヤロックは車外のためかなり目立ちます。その点ハンドルロックよりに盗難防止効果があると言えるかもです。
防犯ブザー
車の異常を検知した時に警報で知らせるのが防犯ブザー、「カーアラーム」とも呼ばれ、イモビライザーを装着していない車でも導入可能です。
検知するセンサーにはいくつか種類があり、種類により防止できる手口が異なります。
センサー方式で一般的なのは振動センサーと傾斜センサーです。
車上荒らし・いたずら・盗難など、幅広く対応できるのが振動センサー。ドアを無理やり開けようとした時の衝撃や、車体をへのショックを感知して警告音を鳴らす。
車がジャッキアップされたり傾きを感知した時に警告音を鳴らす傾斜センサー。チルトセンサーとも言う。ホイール盗難に威力を発揮。
そもそも車に近づけないようにするフィールドセンサー方式などもありますが、組み合わせて使用すると良いです。
それでも心配な方には、警備会社のセコムの「ココセコム」という警備システムがおすすめ。
万が一、盗難にあった場合もGPSで追尾してくれるスグレモノで、月額900円~契約可能です。
警備システムは有名メーカーの取り扱いも多くチョイスが難しいですが、家庭警備の圧倒的実績からもセコムにしておけば安心でしょう。
センサーライト
車の盗難が増えるのは、人気が無くなり犯行がしやすくなる深夜から早朝にかけて。
そのため人が接近すると反応して明かりがつくセンサーライトを駐車場近くに設置しておけば、窃盗犯もかなり近づきづらくなります。
できれば人の手の届かない高さに設置するのが良いと思います。
また車の中に設置するセキュリティライトというものもあります。
多くはダミーで、ソーラー電池で昼間に充電し夜になると点滅して、あたかもセキュリティシステムが作動しているように見せることができます。
センサーライトは数百円から購入できるので買わない選択肢はないです。
窃盗犯は警戒心が強く、少しでも不利な要素があると対象から外すので住居侵入の対策にもなり一石二鳥です。
防犯カメラ
防犯カメラは玄関や駐車場付近に設置して使用しますが、侵入者を録画できるので高い防犯効果ができます。
一般的に防犯カメラというと高価なイメージがありますが、現在はDIYで取り付けることができる安価で高画質な防犯カメラが沢山販売されています。
なのであまりお金をかけれないという人でも比較的簡単に導入が可能です。
別記事では私の使っている防犯カメラのレビューをしていますで、気になる人は参考にしてください。
ソーラーパネル付きで電源入らずのものでも1万円台で買うことができます!
防犯ステッカー
防犯ステッカーは、ドライブレコーダーの設置が一般化しているので「録画中」という文言の入ったステッカー貼っておくだけでも効果は高いです。
また昨今問題になっている煽り運転対策としてもぜひ貼っておきたいところ。
1,000円弱で購入できるので、ドライブレコーダーの設置有無を問わずぜひ貼りましょう。
まとめ:車体購入と同時に最低限の盗難防止グッズを用意しよう
以上、ハイエースを含めた車の盗難状況と盗難防犯に役立つおすすめ商品を紹介しました。
せっかくの愛車ハイエースが盗難や車上荒らしにあってから後悔しても遅いので、車体の購入と同時に必要最低限の防犯策は絶対に必要です。
最後におさらいです。
- ハイエースは狙われやすい理由・状況をしっかり理解しておく
- 最新の盗難手口を理解しておく
- 紹介した防犯グッズを必ず導入する
しっかりと盗難対策をして、快適なハイエースライフを送りましょう。
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