「半沢直樹」シーズン２第７話！政府に内通する裏切り者と債券放棄のゆくえ【ネタバレあり】

債券放棄を拒否して白井大臣（江口のりこ）の怒りを買い、金融庁により業務改善命令を受けた東京中央銀行。

さらにスカイホープへの人員受け入れも白紙となったことに責任を感じる半沢（堺雅人）だが、同時に政府に内通する裏切り者をあぶりだし、帝国航空の自力再生を心に誓いました。

白井は開発投資銀行の谷川（西田尚美）に圧力をかけスカイホープへの融資を打ち切らせ、融資が打ち切られたスカイホープの路線拡大却下の判断は正当であると周囲に説明。

また乃原（筒井道隆）率いるタスクフォースは、債券放棄受け入れ可否の回答を月末に迫った債券放棄の合同報告会で行うと発表。合同報告会にはすべての取引銀行６行に出席を求めます。

これにより半沢は、合同報告会までに開発投資銀行に変わるスカイホープへの融資先を見つけだし政府に路線拡大を認めさせる必要がありますが、そのためには銀行内の役員を説得し債券拒否の承認を得なければなりません。

しかし内部の裏切り者を見つけなければ債券拒否の承認を得ることが難しいと感じた半沢は、内通者の疑いの強い紀本（段田安則）と大和田（香川照之）の両者に、債券放棄は拒否して東京中央銀行独自での融資をすべきと提案。

紀本はこれを拒否し、大和田も500億をみすみす放棄するのは嫌だが中野渡頭取を守るための手打ちだとして紀本の債券放棄に同意します。

木本か大和田か。どちらも債券放棄に同意している時点で怪しい。

一方、東京セントラル証券時代の部下であった森山（賀来賢人）が、スカイホープの融資先を見つけるため東奔西走している際に怪我で入院してしまいます。

一報を聞いた半沢は、病院に駆けつけ森山の心遣いに感謝しつつ必ず融資先を見つけると約束し、改めて白井大臣とタスクフォースの乃原に債券拒否を宣言。

その後、開発投資銀行の谷川の密かな協力により白水銀行の融資を取りつけるも、谷川は半沢に対し、政府系である開発投資銀行自身は債券放棄は免れない立場であると説明。

閣議で同行の民営化法案を取り上げることになっているが、仮に可決したとしても組織体制をすぐに変えるのは困難であると諦めムードになる谷川に、厳しい状況に立たされます。

本心では債券放棄なんかしたくないけど、どうしようもない歯がゆさが伝わってきたね。

その後、渡真利（及川光博）と近況報告にいつもの小料理屋に行くと、そこにいたのは半沢の妻である花（上戸彩）の姿が。

なんでもたまたま女将の智美と知り合ったという・・・。

小料理屋での花との会話から、白井大臣の印象がキャスターの頃と違って随分怖いイメージがあるということを聞き、白井もまた債券放棄ミッションのプレッシャーを受けていると感じる半沢。

花と智美が偶然にも知り合ったことには何か伏線があるのかな？気になる点だね。

そしてついに、債券放棄を受け入れるか否かを決定する役員会議の日を迎えます。

会議の場で改めて債券放棄の拒否を主張する半沢に対し、大げさに債券拒否を反対。

それを受け半沢は、債券拒否という選択は「銀行としての正しい行いをすべき」という中野渡頭取（北大路欣也）の意思に反すると反論します。

すると踵を返すように半沢の意見に賛成し、債券拒否の打倒性を役員一同に問いだす大和田。

このやり取りに対して紀本が動きます。

紀本は、社会的地位などを考えると債券拒否はあり得ないと主張、もし債権拒否をするなら自分の役員の任を解くべきという主張を展開し、役員の半数近い賛同を獲得。

紀本の覚悟を知った中野渡は、債券放棄案を承認しようとしますが、そこで半沢は「メインバンクの開発投資銀行が債権放棄を拒否すればそれに準ずる」という条件を付すように嘆願します。

中野渡はこれを受け入れ、なんとか債券拒否に一筋の可能性を残した状態で役員会議は終了します。

なんとかギリギリ踏みとどまった感じ。紀本もさすがの立ち回りで見て一歩も引かないし、ガチンコ対決になったね。

役員会議での発言により内通者は紀本であると確信した半沢は、金融庁検査の黒幕が木本であり、さらに政府につながっていることを確かめるべく、大和田に頭をさげて不正を働かされた曽根崎（佃典彦）を料亭へ呼び出してもらいます。

曽根崎を問い詰め紀本の裏切りの確証を得て、唯一の望みであるメインバンクの開発投資銀行谷川のもとへ最後の説得に向かう半沢。

谷川はここでも、行員のほとんどが債権放棄すべきと思っている一方、現在の組織ではどうしてもできないこともあると心情を吐露します。

その場を去る谷川に、「貸すも親切、貸さぬも親切」と言い残す半沢でした。

結局事前の説得はできなかった・・・。後は谷川を信じて合同報告会を迎えるのみ。

合同報告会当日は、メインバンクの開発投資銀行が不在の状態でスタート。

融資金額の少ない銀行から回答を促すタスクフォースに対し、東京中央銀行を除く4つの銀行は「主力及び準主力銀行の決定に従う」と最大限の抵抗をみせます。

これにイラつく乃原と白井でしたが、木本からの内通により債権放棄を受け入れる決定がされたことを事前に知っている二人は余裕の表情。

そしていよいよ半沢の東京中央銀行の回答の番が回ってきますが、回答の直前に谷川から「貸さぬも親切」のメールが。

開発投資銀行の意思を悟った半沢は、債券放棄拒否を高らかに宣言します。

追ってやってきた谷川の開発投資銀行も同じく拒否を宣言し、主力及び準主力銀行が揃って拒否することで、結果的に6行すべてが拒否という形になります。

実は直前の閣議で民営化が決定、谷川の力で閣議決定直後に債権放棄拒否までこぎつけたのでした。

いつもギリギリの選択を迫られる半沢（笑）
でも谷川が拒否宣言した瞬間は爽快だった！

白井はその後、自身の失態を箕部に謝罪し辞任を申し出ますが、箕部はそれを認めず、広告塔として言われたことだけするように命じられます。

そして話の最後、妻の花から小料理屋の女将の智美（井川遥）が元銀行員で、中野渡の部下であったことを知らされて驚く半沢。

新たな闇を予感する形で第7話は終わります。