おすすめのオイルランタンを教えて!
キャンパーなら必ず通る道がオイルランタン。
ガソリンやLEDランタンでは得られない、夜のキャンプシーンに癒しを添えてくれるアイテムです。
オイルランタンでしか出せない雰囲気があります。
今回はそんなオイルランタンの中でも圧倒的人気を誇るフェアハンド「ベイビースペシャル276」の商品レビューをします。
オイルランタンの代表作!フェアハンドランタン
フェアハンドランタン「ベイビースペシャル276」は、いわゆる「オイルランタン」と言われる部類。
中でも下のイメージ画像のような、真ん中に芯がありそれを囲うホヤガラス、その下に燃料タンク、両側に空気を循環させるチャンバー(フレーム)といった構造のランタンを「ハリケーンランタン」と呼びます。
ハリケーンランタンにはアメリカのブランドデイツ(DIETZ)D78シリーズや、国産唯一のハリケーンランプメーカー「別所ランプ」などがありますが、その中でも圧倒的に人気なのがこのフェアハンドランタン「ベイビースペシャル276」です。
ハリケーンランタンといえばフェアハンドランタン!
以下に、オイルランタン(ハリケーンランタン)のおすすめポイントを紹介します。
オイルランタン特有の暖かみある炎
オイルランタンは加圧式やLEDほどの明るさは有りませんが、それに比べて暖かみある淡い炎が特徴。
特にキャンプなどの暗闇の中で使うとホワっと辺りを照らしだして、とても幻想的な気分になれます。
なので明るさ確保というよりも炎の雰囲気を楽しむギアですが、形状はハリケーンランタンが一般的。
ハリケーンランタンは前述のとおり、オイルタンクに直結したフレーム、炎を覆うホヤ、バーナー部分の3つの部位で構成されていて、作りが単純な上に風に強いという特性があります。
「ハリケーンのような強い風でも消えない」という高い防風性能が名前の由来です。
燃料はオイルか灯油
オイルランタンは灯油やパラフィンオイルを燃料とし、扱いが簡単で初心者にも最適。
例えばガソリンを使用する加圧式ランタンは扱いに失敗すると炎上する可能性がありますが、オイルランタンは芯に燃料を染みこませて点火するだけなので事故も起こりにくいです。
特にパラフィンオイルは安全な燃料で匂いやススも出にくいのでおすすめです。
ちなみに灯油との特性の違いは以下のとおり。
項目 | パラフィンオイル | 灯油 |
---|---|---|
引火点 | 95度以上で揮発する(引火しにくい) | 40度付近で揮発する(引火に注意が必要) |
煙やスス | 出にくい | 出やすい |
火力 | 炎は弱い | 炎は強い |
匂い | ほとんど臭わない | 匂いが鼻につく |
価格 | 高い | 安い(パラフィンオイルの約1/10) |
不揮発性であるパラフィンオイルは、安全性や扱いやすさでは圧倒的なメリットがあるのに対し、灯油は安さが魅力です。
お子さんのいるファミリーキャンプなどでは、より安全なパラフィンオイルを選択したいね。
フェアハンドランタン「ベイビースペシャル276」の同梱物・外観
というわけで早速開封して同梱物を確認します。
箱の中身は、ランタンを包んだ紙袋とユーザーマニュアル。
マニュアルには取り扱い上の注意や特徴が書いてあります。
一応一通り目を通しましょう。
紙袋の中身はフェアハンドランタンのみで、芯も初めからセットされた状態で届きます。
本体にはしっかりとフュアーハンドの刻印。
タグにも「MADE IN GERMANY」としっかり明記されてる本物です。
同梱物はとてもシンプルです。
フェアハンドランタン「ベイビースペシャル276」の構造・詳細
次にベイビースペシャル276の構造と詳細を確認します。
「ベイビースペシャル276」各部位の名称
まずは「ベイビースペシャル276」の各部品の名称は以下のとおりです。
- トップリング
- インナーチムニー
- チャンバー
- シリンダーハンドル
- ホヤガラス/ガラスサポート
- バーナー/芯(ウイック)
- 火力調節ハンドル
- 注油口キャップ
- タンク
「ベイビースペシャル276」に限らず、ハリケーンランタンと呼ばれるものはほとんどが同じ構造になっているので、各部位の役割を一通り理解しておくと、より構造を理解できて楽に使うことができます。
作りを知っておいて損はなし!
「ベイビースペシャル276」の商品詳細
重量もさほど重くなく、連続燃焼時間も約20時間と長いので、キャンプ時には1日つけっぱなしにしておくことも可能です。
商品スペック
材質 | トップ:ステンレス(特殊エンボス加工) サイド:木材使用 スタンド:ステンレス |
使用サイズ | 15cm✕26cm |
燃料 | 灯油又はパラフィンオイル |
重量 | 520g |
タンク容量 | 340ml |
連続燃焼時間 | 満タンで約20時間 |
生産国 | ドイツ |
風にも強くて、燃焼効率が良いのは最大の魅力です。
フェアハンドランタン「ベイビースペシャル276」を使用してみる
各部品の名称と役割を確認したところで、実際に着火していきます。
「ベイビースペシャル276」の着火方法
初めに紹介したようにパラフィンオイルか灯油が使えますが、私は灯油より安全なパラフィンオイルを選択。
パラフィンオイルはトランギアのフューエルボトルを一緒に購入したのでこちらに移し替えました。
パラフィンオイルを詰め替えたボトルから燃料を投入します。
このトランギアのフューエルボトルは上部のつまみをまわすと燃料が出る仕組みで、こぼすことなく燃料補填ができるのでオススメです。
トランギアのは見た目もかっこいい!キャンプシーンにも映えること間違いなし。
今回使用しているトランギアのフューエルボトルだと500mlのパラフィンオイルを持ち運ぶことができます。
オイルが補充し終わったら、燃料キャップをしっかりと閉めます。
もしオイル漏れが気になる場合は、ゴムのパッキンを注油口キャップ部分に装着すると漏れを防げるようです。
オイルが芯に染み込むまで10分ほど待ちます。
早く着火したい気持ちを抑えて、しっかり沁み込ませよう。
10分経過したら、まずシリンダーハンドルを下げてくぼみにひっかけます。
若干固いですが慌てずしっかり力をいれましょう。
ひっかけ終わると下の写真のようにホヤガとインナーチムニーがせり上がっているのが確認できます。
後はライターなどで芯に着火するだけでOK。
この時真ん中の芯があまり出ていなければ、火力調整ハンドルを回して長さを調節。
芯が長い方が炎が大きく、芯が短い方が炎が小さくなります。
着火後はひっかけていたシリンダーハンドルをあげてホヤを元に戻します。
着火がめっちゃ簡単でした!
「ベイビースペシャル276」は炎を管理しやすく屋内でも比較的安全に使えますが、そこはあくまでも「オイル」ランタン。
炎の扱いには十分注意しましょう。
「ベイビースペシャル276」のメンテナンス方法
次に、「ベイビースペシャル276」のメンテナンス方法です。
ハンドルに手をかけてトップのリングを引っ張り排気筒を上まで持ち上げると、
ホヤガラス部分が横に倒せます。
別の角度から。
ホヤガラス自体を掃除したいときは取り外しもOK。
バーナー部分は爪で固定されていますが、
火力調整ハンドルを時計回りに平行移動させると爪からバーナー本体がポンと外れます。
爪から外れていることを確認したら火力調節ハンドルごと上に持ち上げるとバーナー部分が本体から外れます。
芯を換える時などはこの手順で行ってください。
芯を使用するときは、初回点火前に両端をカットしておくとより炎の形が綺麗になります。
元に戻す時は、逆の手順でOKです。
構造が簡単だからメンテナンスも楽。初心者でも簡単に芯の取り換えや掃除ができるので嬉しいです。
夜の庭での明るさチェック
せっかくなので夜の庭ででも使用してみました。
写真は庭で花火をした時に使ったもので、ほかの光源はデッキ天井のダウンライトのみです。
次の写真は完全に暗闇で使用した時の写真。
なかなか良い感じじゃないですか?
決して明るくはないですが、独特の雰囲気。
加圧もいらず音も静かなので、キャンプの夜の静寂を楽しむにはぴったりです。
「ベイビースペシャル276」が1932年製造開始以来、ずっと愛されている理由がこの独特の雰囲気です。
フェアハンドランタン「ベイビースペシャル276」の良い点
ここからは使ってみた感想を良い点と気になる点に分けて紹介します。
「ベイビースペシャル276」を使ってみて良いなと感じた点は主に5つです。
- 本体が安い
- パラフィンオイルで安全性が高い
- 優しい光が雰囲気抜群
- 着火が簡単でメンテナンスが楽
- 燃料がなくなるまで同じ明るさ
順に説明します。
本体が安い
今回購入したものはモスグリーンですが、一番人気の「ジンク」はマットシルバーでなんと定価5,000円を切るというコストパフォーマンスを実現しています。
ただその人気のあまり価格が高騰することもまちまちなので、定価で見つけたら即買いレベルです。
造りがシンプルで手入れもしやすく、それでいてキャンプシーンで使うと最高にカッコいいのにこの価格は、「ベイビースペシャル276」がここまで人気になった大きな理由でしょう。
ちなみにモスグリーンは定価で7,000円弱します。
パラフィンオイルが使えて安全性が高い
パラフィンオイルは価格は張るものの、他の燃料と比べて発火性が低いので扱いやすいです。
ファミリーキャンプなどでは物が散乱してバタバタしがち。
特に小さいお子さんのいる家庭などは火の管理には十分注意したいところですが、パラフィンオイルを使える「ベイビースペシャル」なら、より安全に使えるというわけです。
パラフィンオイルであれば、どこのメーカーのものでもOKです。
優しい光が雰囲気抜群
なんといってもこのランタンの最大の魅力はまるでキャンドルライトのような優しい炎。
決して明るくはないものの、暗闇の中で柔らかくあたりを照らす様は、大光量のLEDランタンやガソリンランタンでは得られない雰囲気があります。
メインのライトは別で用意して、サブの灯りとしてキャンパー全員にぜひ手にいれてほしい逸品です。
パラフィンオイルであれば、どこのメーカーのものでもOKです。
着火が簡単でメンテナンスも楽
シンプル構造で加圧式ランタンのような細かい部品もない「ベイビースペシャル276」は燃料と芯さえあればほぼ100%だれでも火をつけることが可能。
ポンピングやマントルの空焼きなどの下準備もいらないのも個人的には嬉しい点です。
マントルの空焼きよく失敗するんだよね・・・
ほぼメンテナンスフリーですが、本体やホヤ(グローブ)の 拭き掃除も手軽にできるので、ますます愛着が湧きそうです。
燃料がなくなるまで光量がかわらない
LPガスやLEDランタンの場合だと燃料や充電が少なくなると光量が落ちますが、オイルランタンは燃料がなくなるまで光量は変わりません。
満タンで約20時間使用できるので、燃料の続く限り同じ炎を楽しむことができます。
自分だけのソロキャンプならメインのランタンとしてもアリかも。
雨風に強い
ハリケーンランタンという構造の「ベイビースペシャル276」は、外気に炎が触れることがないので雨風にも強く、悪天候でも屋外で安定した光を確保できます。
また構造上ホヤ内で上昇気流が発生し、両側のチャンバーを通って空気がバーナーに送られるという循環作用によって燃焼が促進されます。
100年以上もの間、形を変えずに愛されているのは、この優れた構造にもあると言えます。
天気の悪い時にはこれはめちゃめちゃ有難い!
フェアハンドランタン「ベイビースペシャル276」の気になる点
こんな皆に愛されるオイルランタン「ベイビースペシャル276」ですが、気になる点もあるにはあります。
以下3つです。
- シンプルに暗い
- シリンダーハンドルが硬い
- 入手困難でプレミア価格になる
順にみていきます。
シンプルに暗い
「ベイビースペシャル276」をはじめとしたオイルランタンは、LEDや加圧式ランタンと比べるとはるかに暗く、メインのライトとしては厳しいです。
なのでLEDランタンなどと同じように、メインのランタンとして考えている人は注意が必要です。
参考までに各種ランタンの明るさはこんな感じ。
種類 | 光量 |
---|---|
ジェントスエクスプローラー(LED) | 最大1000ルーメン前後(約70〜80W) |
コールマンノーススター(LPガス) | 最大1500ルーメン前後(約100W) |
ペトロマックスHK500(加圧式灯油) | 最大6300ルーメン前後(約400W) |
ベイビースペシャル276(パラフィンオイル) | 最大20ルーメン前後(不明) |
「ベイビースペシャル276」がいかに暗いかわかると思います。
一般的にメインのランタンは1000ルーメンほどは欲しいところ。
ちなみに500ルーメンのLEDランタン「Goal Zero Torch 500」と「ベイビースペシャル276」の明るさを実際に比較してみました。
ごらんの通り、比べると明るさの違いは一目瞭然。
「ベイビースペシャル276」の灯だけで、細かい作業をするのには向いてません。
テント内で本を読んだり、作業したりするにはLEDランタンが最適だと思います。
シリンダーハンドルが硬い
本体はホヤ部分以外すべてガルバナイズドスチール性の無骨な造りのため、各部品が滑らかに動くという感じはないです。
特にシリンダーハンドルが固く、下げてくぼみにひっかけるのに結構力がいります。
なので女性の方だと多少苦労するかもしれません。
無骨な感じもこのランタンの味なんですけどね(笑)
ただしこの点は使い込んでいくとよりスムーズになる気がします。
入手困難でプレミア価格になる
これだけ人気のアイテムなので、当然入荷すると即売れちゃいます。
キャンプギアあるあるですが、人気のギアは定価よりかなり価格が高騰します。
アウトドアシーズンの春から秋にかけては特に高くなるので、適正価格で見つけたら直近でキャンプの予定がなくても入手しておいた方がよいでしょう。
私は品切れで半年待ちました(-_-;)
またキャンプシーズンに突入すると、価格高騰だけでなくフュアハンドランタンの偽物が出回ります。
偽物の見分け方としては、以下の方法があります。
- 「MADE IN GERMANY」のタグの有無
- 本体に「FEUEHAND」の刻印の有無
- ホヤに「FEUEHAND」のロゴの有無
など、手元に届いたらすぐに開封したらすぐに確認してください。
万一偽物だった場合は、使わずにすぐに返品処理をしましょう。
フェアハンドランタン「ベイビースペシャル276」の口コミ
フェアハンドランタンを使用している人たちの評判をtwitterで見てみましょう。
本日デビュー鹿番長オイルランタン小😍✨
— スナフキン (@snufkin_GGE) June 13, 2021
いやぁ➰💕これ可愛いすぎるわぁ💕
フェアハンドランタンの皮巻きもイイ✨😍✨ pic.twitter.com/w9XTbuwom4
はい、白状しちゃいます😵
— 俊 (@toshi_pepe) January 22, 2021
フェアハンドランタン276Baby頂いちゃいました✨
もう少し詳しく言うと、ジェントスの777あげたら、お返しにと‼️
いいのか本当に❤️ pic.twitter.com/vOulHhV0w9
フェアハンドランタンの蓋パッキン交換(´ω`)
— Taku△Mini Camp (@ta93_ch) August 10, 2020
見事にシンデレラフィット!
噂は本当やったんや! pic.twitter.com/xVRzDdztaL
浮いてるよ😎#ランタン#フェアハンドランタン#キャンプ pic.twitter.com/M2zcb2fgAa
— K15(ケーゴ) (@K15Life) December 26, 2019
この前のキャンプでの写真。LEDより味がありますよね。
— いちにのきゃんぷ (@1_2_camp) August 20, 2020
#キャンプ好きな人と繋がりたい #アウトドア好きな人と繋がりたい #子どもとキャンプ #ギアスト #ランタン #オイルランタン #フェアハンドランタン #feurehandlantern #キャンプギア #キャンプ初心者 #キャンプはじめたい pic.twitter.com/gfX6aD9AY3
フェアハンドランタンぐふふふ pic.twitter.com/g1lKjeWRoc
— Bianchiが好き (@I_am__itsuki__) May 27, 2021
おはようございます
— ギリギリキャンプ@関西(兵庫) (@_girigiricamp) July 13, 2020
日中は雨はほとんど降らなかったのに
コレは又撤収の時だけ雨か…
ハァー…(−_−;)
けど先日買って貰った
フェアハンドランタンは
何故今まで買わなかったの?
と思うくらいイイですね
(*´∀`)♪ pic.twitter.com/iBRDgXyEG0
やっぱ、このランタンええな〜#キャンプ #キャンプギア#フェアハンドランタン pic.twitter.com/AOnQU4YQse
— モミケン@翼をもがれたオープンカー乗り (@momiken_Z4) December 17, 2020
まあ、予想はしていましたが買った人で後悔している人はひとりもいないぐらいですね。
みんなフェアハンドランタン「ベイビースペシャル」276の虜です。
私が買えなかったシルバー色(ジンク)を使っている人がうらやましい!もし即買いしてしまう。笑
あると便利!フェアハンドランタンと一緒に買うべきアイテム
「ベイビースペシャル276」購入時に一緒に揃えておくと便利なものを紹介します。
- ゴムパッキン
- フューエルボトル
- 替え芯
- 収納ケース
パラフィンオイルがいくら燃えにくいといっても、オイルなのでこぼすと嫌ですよね。
なのでゴムパッキンや既に紹介したフューエルボトルは持っておいて損なし。
後はキャンプに持参していざ使おうと思ったら芯がなかった・・・なんてことにならないように替え芯は常備しておいた方がよいでしょう。
収納ケースはフェアハンドの専用ケースも発売されていますが、サードバーティ製でも良いのでお好みで。
個人的には純正収納ケースはあまりカッコよくないと思うので、おすすめを載せておきます!
- 一緒に揃えるべきアイテム
まとめ:フェアハンドランタンはキャンプに最適のエモランタン
キャンプの醍醐味は夜の過ごし方。
しっぽりと灯りを灯して炎の揺らぎを見ながら静寂を楽しむのがオツというもの。
フェアハンドランタンの特徴を最後におさらいです。
- オイルランタンならではのエモい灯火が楽しめる
- 着火やメンテナンスも簡単で安全
- 人気で価格高騰しやすいので見つけたら即ゲット!
- 明るさを求めるならLEDやガソリンランタン
特にソロキャンパーには絶対に買って損なしの逸品なので、冗談抜きに見つけたら即ゲットです!
★フェアハンドランタンと合わせて使いたいキャンプギアは下記記事でチェック⬇︎
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