ハイエースの盗難防止といえば、よく耳にするのは「OBD GURD」の取り付け。どんな効果があるのか知りたいな。
ハイエースを購入する際にまず考えるべき盗難防止対策。
対策の方法は色々あるけど費用や効果も様々なので、どれから導入すればよいか迷ってしまいますよね。
今回はその中でも私が真っ先に導入した「OBD GURD」という防犯アイテム。
「OBD GURD」はハイエース乗りならみんな知っている盗難防止アイテムで、「みんカラ」のカーセキュリティ部門で1位を獲得。
今回はこの「OBD GURD」について紹介したいと思います。
ハイエース盗難防止に必須アイテム「OBD GUARD」
最近の車両に標準装備が増えているイモビライザー。
イモビライザーキーの頭の部分に搭載されているICチップのIDコード、車両に登録されているIDコードが一致しないとエンジンがかからないという画期的な仕組みです。
ハイエースには3型途中から全車に標準装備となり、イモビライザーにより車両の盗難が劇的に減少しました。
イモビライザーキーは電子化されているので、それまでのように物理的に鍵を複製したり、ピッキングによる盗難が不可能になった点が盗難減少に寄与しました。
イモビライザーについては下の記事でもご紹介しているので併せて読んでみてください。
イモビカッターの登場で崩れた牙城
色々な盗難防止アイテムがある中で、私が真っ先に「OBD GURD」を購入したのには理由があります。
それはイモビライザーを解除してしまう「イモビカッター」の存在です。
「イモビカッター」はOBD2コネクターに特殊な機械を装着してイモビライザーを解除してしまう恐ろしい手法です。
「イモビカッター」を使用すればものの1分程度で解除できてしまいます。
三型から「イモビライザー」が標準装備され盗難防止率は上がりましたが、窃盗団も黙ってはいません。
「イモビカッター」の登場により「イモビライザー」の優位性はなくなってしまいました。
これってまさにイタチの追いかけっこだね。。
その追いかけっこに歯止めをかけるのが「OBDガード」になります。
「OBD GURD」の特性について解説
OBDとは、オン・ボード・ダイアグノーシス(On-board diagnostics)の頭文字を取って「OBD」と呼ばれ車両の各部分に取り付けられている制御装置ECU(Electrical Controll Unit)で様々な情報を読み取るシステムのことです。
多いもので一つの車両に100近くのECUが付いていて、エンジン・シャシーなどの制御からヘッドライト・カーステレオ、エアコンなどの電子制御など、最近の車はあらゆる部分をコンピュータ制御しています。
反面目視できない故障が多くなり、故障した時に何が悪いのか診断するのが難しくなりました。
その故障箇所をコンピューターで診断するのが「OBD」。
「OBD」による制御で車自身が異常個所を診断できるようになりました。
例えばエンジンに何らかの異常が発生した場合、コンピュータが異常の発生を記憶しドライバーに警告する仕組みになっています。
最近の車はハイテクで制御している分、「OBD」が必須となるわけです。
故障個所の診断が容易なOBD
車に異常が発生した場合、整備工場ではOBDコネクターに専用の診断機を接続します。
コンピューター内に残されている異常の記憶データを取り出せるので、故障の原因究明がしやすくなります。
OBDは、当初各メーカーが自動車専用の診断機(スキャンツール)を使用していましたが全く互換性がなく、車との接続用ケーブルや接続コネクタの形状もメーカー毎に異なっていました。
そのため一般の自動車整備工場向けの汎用スキャンツールは、各社ごとに変換コネクターを付属せねばならず、このような状況を打開するために、ODB2が開発されました。
OBD2はDLC(Data link coupler)と呼ばれる同じ形状・ピン配置の接続コネクターと同じ故障コードを使い、故障時に同じように警告灯を点灯させる機能を実現しています。
5種類の統一した通信規格が定められたことで故障の箇所や内容の解析がさらに容易になり、よりスムーズに修理を行えるようになりました。
現在はOBD2の取付が義務化されているので、最近の新車には必ず取り付けられています。
故障以外のあらゆる情報を読み取るOBD2
OBD2は故障時のみ役立つものではなく、例えば速度や回転数・燃費・位置情報なども読み取り可能です。
なのでナビやレーダー探知機、ドライブレコーダーといったカー用品の中には、OBD2の情報を利用して高性能・高機能を唄った商品も増えています。
それほどまでに近年の車はこのODB2に依存した作りとなっているのです。
OBD GURDの導入メリット
前述したイモビカッターは、このOBD2コネクターに特殊な器具を差し込み、イモビライザーを無効化し、エンジンをかけてしまう手法です。
ですので、この部分を物理的にカバーしてしまおう、というのがOBD GURDの考え方です。
以下、OBD GURDを取り付けるメリットをまとめました。
- 全方位完全防護の為、抑止効果は絶大
- ガラス繊維強化ABS(耐熱性、耐衝撃性、非電導性に優れている)
- PCハードディスクのロックやパチンコ台扉に利用されているものと類似する強固なキー
OBD2コネクターをガードされてしまうと、カバーを破壊しなければコネクターにアクセスができません。
更に言えばカバーを破壊する際にコネクター自体も破壊しかねないので、シンプルながら効果絶大です。
こうなるとその車両をあきらめる確率が非常に高くなります。
ODBガードは取り付けもさほど難しくなく自分で行うことも可能です。
私は購入時に買ったので、納車前にディーラーに預けて取り付けをお願いしました。
さらにステッカーもついてくるので、アタックする前の防止効果も高めることができます。
OBD GURDの導入によるデメリットは?
OBD GURDを導入することによるデメリットは、OBDに接続して使用する機器を使用できなくなる点です。
場合によっては、レーダー探知機などはOBDコネクターを使用するので使用できない可能性があります。
自分はOBD2コネクターを利用する機器は持ってないし、必要性も感じまないので現状デメリットはなし、に等しいかな。
まとめ:OBDガードで安心を買おう
OBD GURDは価格も2万円弱と、他の盗難防止アイテムと比べても高い部類です。
しかし車情報を司る部分への不正アクセスを防げることを考えると、決して高い買い物ではないです。
OBD GURDを導入せずに、車両を盗難された時の被害を考えてみてください。
こうなると、5万10万で済む話ではなくなります。
ハイエースを購入される際はぜひ同時購入を検討してみてください。
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