ソニー動画用神レンズ「SELP18105G」1年使用レビュー【a6600にも】

ソニー動画用神レンズ「SELP18105G」1年使用レビュー【a6600にも】

せっかくレンズを買うなら写真だけでじゃなくて動画撮影にも強いレンズが欲しいなあ。

ここ2、3年で急激に増えた動画人気と撮影機器の進化により、個人でも高品質な動画撮影と編集ができるようになってきました。

特に最近発売されたソニーのミラーレス一眼カメラ「a6600」は、写真も動画にも素晴らしい性能を備えていますが、レンズ選びは意外に難しいものです。

そんな中オススメしたいのが動画撮影に特に威力を発揮するレンズ「SELP18105G」です。

動画ファンの人ならこのレンズの評判を聞いたことがある人も多いはず。

私も愛用するこのレンズ、早速紹介していきましょう。

目次

ソニーAPS-Cセンサー用レンズ「SELP18105G」はどんなレンズ?

ソニーAPS-Cセンサー用レンズ「SELP18105G」はどんなレンズ?
SONY公式

「E PZ 18-105mm F4 G OSS」商品概要

正式名所は「E PZ 18-105mm F4 G OSS」と呼ばれるレンズで、広角端18mm~望遠端105mm(フルサイズ換算27mm〜157.5mm)の標準ズームレンズ。

通称「SELP18105G」と呼ばれています。

レンズの重量もほどほどで万能に使えるレンズなので、ソニーのAPS-C用カメラ用レンズの最初の一本として有力。

「a6400」「a6500」そして最新の「a6600」で動画を撮影する場合の必須と言ってもいいです。

以下、レンズの仕様です。

  • 「SELP18105G」スペック
スクロールできます
項目内容
焦点距離(35mm換算)18~105mm(27~157.5mm)
レンズ構成12群16枚
開放F値F4
手振れ補正光学式手ブレ補正有り
フィルター系72mm
重量427g
最大径x長さ78×110 mm
最短撮影距離0.45m(ワイド端)
0.95m(テレ端)
最大撮影倍率0.11倍
価格56,952(税抜)
※ソニーストア

パワーズーム装備で動画に最適な神レンズ

「SELP18105G」はパワーズームを搭載しているため。ワンタッチでスムーズなズームを行う事ができます。

自分でズームリングを回す事も可能できますが、動画撮影時に一定の速度を保ちながのズームはマニュアル操作では難しい。

そんな時も「SELP18105G」のパワーズームだと一定の速度で安定したズームや引きが可能

18105Gのボディ

ズームの速度も度合いが調整ができるので、ゆっくりとズームしたり引いたりと映画のような撮影もできて、これはソニーのハンディカムで培った「軸吊り構造とい技術を採用したことにより実現しています。

またこのレンズが動画向きな理由として、インナーズームのためレンズの伸び縮みがなく普通ジンバル撮影の時にレンズが伸び縮みする度に行う必要があるバランンス取り作業がいりません。

レンズが伸び縮みしない点は、ジンバルでの撮影時にはめっちゃありがたい!

つまり動画撮影中にズームが自由自在ながらジンバルに乗せてもバランスが崩れない点が、このSELP18105G」が動画撮影にとって神レンズといわれる所以です。

F4通しでどの焦点距離でも安定した画質

ズームレンズはF値が3.5-5.6など、望遠側にするとF値が上がり暗くなりますが、「SELP18105G」はF値がF4固定なので、撮影時に焦点距離によらず露出(シャッタースピード、ISO)を一定に保つことができます。

初心者の方のためにもう少し具体的に説明します。

通常のズームレンズ

望遠側にするほどF値が上がる(暗くなる)

→シャッタースピードやISOを調整(露出調整)

SELP18105Gの場合

F値が常にF4のため、望遠側にしても暗くならない 

→シャッタースピードやISOは一定(露出が一定)

露出が安定すると、色々な焦点距離、シーンにおいて安定した撮影がしやすいです。

私の作例です。無加工ですが発色もまあまあかなと思います。

18105G撮影サンプル1
ISO:100 SS:1/250 焦点距離:105mm(157.5mm) F値:4.5 カメラ:α6500 レンズ:SELP18105G

フルサイズと比べるとさすがに若干ノイジーですが望遠端でボケ感も良い感じに出ていて、私のようなSNS等での配信がメインのアマチュアには充分のクオリティです。

さすがの純正Gレンズというところです。

次は運動会でのワンシーンです。

18105G撮影サンプル2
ISO:100 SS:1/1000 焦点距離:57mm(85.5mm)F値:4.5 カメラ:α6500 レンズ:SELP18105G

周辺のゆがみが気になるというレビューもありますが、私のようなアマチュアレベルでは全く気になりません。

いい感じにボケて静止画でも普通以上の写りをするという印象です。

次の写真は深夜の室内、LED白色灯の下です。

レンズキャップ1
ISO:6400 SS:1/50 焦点距離:18mm(157.5mm) F値:4.0 カメラ:α6500 レンズ:SELP18105G
レンズキャップ2
ISO:6400 SS:1/50 焦点距離:105mm(157.5mm) F値:4.0 カメラ:α6500 レンズ:SELP18105G

ISOが6400とかなり上がってますので、少しノイジーですが広角端18mmと望遠端105mmです。

室内灯ということもあり、さすがに望遠端の方は四隅の甘さが少し目立ちますね。

OSS搭載で手振れ補正もOK

OSSとは「Optical Steady Shot」の頭文字で、ソニーの手振れ補正技術のことです。

この手振れ補正機能は動画撮影において特に重要度が高いです。

写真撮影の場合はシャッタースピードを速くすることで手振れの対処ができますが、動画撮影の場合はシャッタースピードは基本固定する必要があります。

その点「SELP18105G」はレンズに手振れ補正機能があり、「α6500」や「α6600」といった手振れ補正機能を搭載しているカメラと併用するとすこぶる相性が良いです。

特にジンバルを所持していない人には重宝する機能だね。

5万円代で買えるGレンズ「SELP18105G」

2013年発売と6年以上も前のレンズなのに実勢価格は50,000円前後とほぼ値落ちがなく、今だに脅威的な人気の「SELP18105G」。

価格.comの最安値を調べてみると48,780円でした。

価格コムの価格
価格.com

発売から6年以上も経ってこの値段なのは、このレンズがいかに人気が高いかという裏付になっています。

そもそもこの価格帯でGレンズが手に入れられるのも神コスパです。

「α6600」も発売されてこのレンズの需要はこれからも続くと思うので、動画に注力したい人は早めに手に入れるのが良いでしょう。

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「SELP18105G」の注意点

「SELP18105G」の注意点

「SELP18105G」にもいくつか弱点があります。

デメリットを踏まえた上で購入を検討できるように、「SELP18105G」の弱点を確認してみましょう。

最短撮影距離が長く寄れない

「SELP18105G」は最短撮影距離が45cmm、最大撮影倍率も0.11倍とあまり寄れず被写体を大きく映せないです。

最短撮影距離が長いので、例えばテーブル上の料理を座ったまま撮影してインスタにアップ、という用途では座ったままではピントが合わずシャッターが押せなかったりします。

また最大撮影倍率0.11倍ということはセンサーに描写される大きさは実際の被写体の大きさの11%なので、テーブル上の被写体を大きく写すことには不向きです。

「SELP18105G」はテーブルフォトには向いていないレンズと言えるかもしれません。

F4は暗所では若干暗い

「SELP18105G」はF値が4.0通しで非常に便利ですが、欲を言えばF2.8通しくらい欲しいところ。

私も夜のスナップではシグマのF1.4の単焦点レンズを愛用しますが、やはりF値1.4とF値4ではその移りは全然違ってきます。

夜景撮影や暗い所での撮影となるとF4はやや暗いかなと思いますが、昼間は問題ありません。

「SELP18105G」の仕様でF2.8で全域通せると最高ですが、値段を考えるとそこは仕方がないかな。

ジンバルとの併用は要確認

APS-C用としては427gと重い部類になる「SELP18105G」。

この重量はジンバル運用時に少し問題です。

例えばジンバルの第一人者、ユーチューバーでもある「よっちゃん」さんが、「α6500(α6400)」と「SELP18105G」の組み合わせで最強と謳っているの「PILOTFLY トラベラー」というジンバル。

この「PILOTFLY トラベラー」で運用すると考えた時、「α6500」と可能な組み合わせは主に以下になります。

「a6500」(453g)との組み合わせ例
  • SEL1018(225g)
  • SELP1650(116g)
  • SEL1670Z(308g)
  • SEL1855(194g)
  • SEL18135(325g)
  • SEL55210(345g)
  • SELP18105G(427g)

「SELP18105G」以外は総重量で800g以下になるので大丈夫ですが、問題なのが「α6500」や「α6600」と「SELP18105G」の組み合わせは800g以上になるという点。

「PILOTFLY トラベラー」をはじめとしたコンパクトジンバルが主流の現在、この重量は少し気になります。

せっかくAPS-Cサイズのカメラなのにコンパクトなジンバルに載せれないとなるとちょっと運用的にはマイナスかな。

もう少し具体的に見ると以下のような感じです。

スクロールできます
組み合わせ各重量総重量
α6400+SELP18105G総重量359g+レンズ427g786g
α6500+SELP18105G総重量453g+レンズ427g880g
α6600+SELP18105G総重量503g+レンズ427g930g

果たして「PILOTFLY トラベラー」で「α6500」や「α6600」と「SELP18105G」との運用は可能なのか?

この点については「よっちゃん」さんの検証が検証されています。

結論からいうと、「PILOTFLY トラベラー」で「a6500」と「SELP18105G」は問題なく運用が可能で、かつ一番使い勝手の良い最高の組み合わせ(ただしあくまで自己責任)とのことです。

▶︎やっぱりこの組み合わせは最強!【作例入り】PILOTFLY TRAVELER・SELP18105Gレンズ

「PILOTFLY トラベラー」はミラーレスの搭載できるジンバルの中で最もコンパクトな部類に入るから使えるなら「α6500」ユーザーには朗報だね!

「SELP18105G」以外の軽いレンズであれば「a6600」も「PILOTFLY トラベラー」との相性は抜群です。

ただし注意が必要なのが「a6600」との組み合わせです。

前述の表のとおり、「α6600」は「α6500」に比べて50g重い930gとなり、公式耐荷重の800gを大きく超えています。

つまり「α6600」+「SELP18105G」の組み合わせは「PILOTFLY トラベラー」では運用不可な可能性がある、ということです。

a6600」で「PILOTFLY トラベラー」と「SELP18105G」を使用したい方は、よっちゃんさんのショップにお問い合わせするのが無難です。

「α6600」と「SELP18105G」で安定した映像を撮影したい方や、さらに重い組み合わせの運用の場合、現在「MOZA AirCross2」というジンバルが発売されています。よっちゃんさんのサイトでも扱っているのでそちらも参考にしてみてください。
▶︎よっちゃんさんのサイト「ワイエスイメージ」

なお「PILOTFLYトラベラー」を買いたい人は、アフターサービスがしっかりしていて、ジンバル運用時の最適化をしてくれるサービスも用意されているよっちゃんさんのサイトで購入されるのが安全かと思います。

「PILOTFLYトラベラー」で「SELP18105G」を運用する際に推奨の器具もが紹介されているのでこちらでも紹介しておきます。

「E PZ 18-105mm F4 G OSS」動画作例

動画作例

私自身も「α6500」を使用した動画撮影を行う場合は、「SELP18105G」と「sigma30mmF1.4」のレンズを使い分けています。

まだまだ下手ではありますが、私の作例で良ければ参考まで。

▶︎Sony a6500 & SELP18105G Cinematic Video | Never forget that day

まとめ:ソニーAPS-Cミラーレスで動画を撮るならマストレンズ

まとめ:ソニーAPS-Cミラーレスで動画を撮るならマストレンズ

以上、動画用神レンズの「SELP18105G」を紹介しました。

結論、「SELP18105G」はソニーのAPS-C用カメラで動画を撮りたい方は必ず持っておきたいレンズです。

「SELP18105G」の特徴まとめ
  • 換算27mmから157.5mmと広角から望遠までカバー!
  • 電動ズームかつインナーズーム搭載で動画に最適!
  • スチールでも普通に使える画質!
  • F4通しで使いやすい!
  • Gレンズとは思えないコスパ!

この値段で純正Gレンズを手に入れられるのは本当に神コスパです。

発売から6年以上経っても変わらず愛され続けるレンズ「SELP18105G」をぜひ手とってみてください。

こちらのレンズも良いです!☟

ソニー動画用神レンズ「SELP18105G」1年使用レビュー【a6600にも】

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