プロ並みのシネマティック動画を撮影したい!
フルサイズを超える表現力
動画撮影に完全に特化するならば「シネマカメラ」という選択肢もあります。
通常シネマカメラは通常業務用であり個人で買える価格帯ではありませんが、今回紹介したのには理由があります。
それはここ2年ほどで個人で使用できるシネマカメラが登場し価格もミラーレス一眼並みであること。
まさか個人でもシネマカメラが買える時代がくるとはね!
シネマカメラは写真撮影でいうところのRAW撮影がカメラ内部で記録可能であり、最も階調表現が豊かな撮影方法になるのでプロの現場ではシネマカメラを利用することが多くなっています。
ただし一般的にミラーレス一眼よりも操作が難しく、撮影スキルを必要とするので中級者以上向けになります。
シネマカメラはデメリットもそこそこあるので、具体的な機材を紹介しつつ見ていきましょう。
シネマティック動画撮影に最適なカメラ
個人で買えて日常で使えるシネマカメラは、Blackmagic Design社の「Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K」一択です。
Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K
Blackmagic Design社はオーストラリア発祥の会社で、ビデオテクノロジー業界においての先駆者的なメーカーです。
そのBlackmagic Design社が発売している「Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K(6K)」、略して「BMPCC4K」は日本でも大変人気で、多くのプロで活躍するビデオグラファーがこの機材で作品を制作しています。
「BMPCC4K」は映像のプロも使用するシネマカメラなので、その表現力は圧倒的。
専門的な話になりますが12bitRAW撮影というのが出来るので、めちゃ再現できる色の数が多いです。
- α7 III(フルサイズミラーレス)8bit 約1670万色
- α7 SIII(フルサイズミラーレス)10bit 約10億7000万色
- BMPCC4K(シネマカメラ)12bit 約68億色
シネマカメラの描写力がいかに凄いかわかるよね。
実際にBMPCC4Kで撮影された作品がこちらです。
▶︎BMPCC4K First shot | Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K | 七里ヶ浜
さらにBMPCC4Kはこのシネマカメラにもかかわらず、本体価格は13万円程度と驚きの安さ。
しかも「マイクロフォーサーズ」というAPS-Cよりも一回り小さいセンサーサイズを採用しているのでレンズも小型で安く買えます。
これだけを見るとシネマカメラがベストな選択のようにも思えますが、デメリットも結構あります。
- バッテリーの減りが早い(20分〜30分しかもたない)
- 玄人向けで撮影に対する高い知識が必要
- オートフォーカスはほぼ使えない
- モニターがチルトしない(固定)
- 写真は一応撮れる程度
- 重くて大きい
業務レベルの描写力と低価格を実現した結果、使うのが難しい機材に仕上がっている感じです。
最初の一台としてはかなりハードルが高いかな。まずはミラーレス一眼から入るのが個人的には良いと感じます。
迷ったら気になるカメラをまず触ってみる
買うべきカメラは分かったけど、実際使いこなせるか心配・・・そんな人も多いでしょう。
実際カメラは決して安い買い物ではありません。
そんな時の解決方法は3つ。
- 知り合いに借りてみる
- 店頭で触ってみる
- カメラのサブスクを利用する
知り合いで欲しいカメラを持っている人がいたら借りてみたり、店頭で触ってみるのが良いです。
でも実際に知り合いが持ってるパターンって意外に少ないよね。。
ただ動画がブームとはいえ本格的にカメラで動画を撮る人が周りにいない、という人もまだまだ多いでしょう。
そんな時はカメラのサブスクを利用してみるのも良いです。
プロの動画クリエイターもよく利用している「GooPass」なら月額定額制でカメラ本体、交換レンズ、ドローンなどの撮影機材が入れ替え放題なので、購入前に本当に自分にあった機材なのかをじっくり試すことができます。
まとめ:まずはカメラを手に入れて動画を撮影してみよう
動画撮影の上達の秘訣は、とにかくどんな機材でも良いのでたくさんの動画を撮影してみることです。
そしてその中で自分に必要なカメラのレベルを見極めましょう。
紹介した中にはかなり高額なカメラもありますが、安価なものから始めて自分の知識やスキルアップに応じて買い替えていくのも良いかもしれません。
今回はここまで。
コメント