
今回のコロナ拡大で初めて聞いたけど、次亜塩素酸水ってなに?
本当にアルコール消毒のかわりになるの?
どうも。ichi(@ichi_14blog)です。
新型コロナウィルスが日本でも蔓延し、一時はマスクどころかアルコール消毒液も手に入らない状態になりましたね。
そんな中でアルコール消毒液の代替品として注目なのが「次亜塩素酸水(酸性電解水)」。
今回は、電解水の商品を扱った経験のある私が、次亜塩素酸水がコロナウィルス予防に効果があるのか考察します。
- 電解水についての2日間の座学研修終了
- 東京・大阪・広島で導入施設の見学経験あり
- 次亜塩素酸水のメリット
- 次亜塩素酸水のデメリット
- アルコール消毒と次亜塩素酸水の違い
次亜塩素酸水(酸性電解水)とは?

次亜塩素酸水とは食塩水や塩酸を電気分解してできる「電解水」の一種です。
この電解水には「酸性」と「アルカリ性」があります。
- 「酸性電解水」・・・細菌などに効く高い除菌力・殺菌力
- 「アルカリ性電解水」・・・油汚れや手垢、皮脂、血液などを落とす強い洗浄力
▶次亜塩素酸水(微酸性)・微酸性電解水 500ml×2 除菌・消臭クリンジア
中でも微酸性の酸性電解水を「微酸性次亜塩素酸水」といい、インフルエンザウィルスやノロウィルスの予防対策にも効果が注目されています。
「微酸性次亜塩素酸水」57ppm(PH5.2)を使って以下の細菌類を用いた殺菌効果(1分以内)を確認しております。
⇒黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、黒コウジカビ、MRSA、大腸菌、レンサ球菌、インフルエンザウィルス、ノロウィルス
引用:厚生労働省

近年では食品工場や病院、介護施設、幼稚園等でアルコール消毒の代わりに導入される事例が増えています。
近年では食品工場や病院、介護施設、幼稚園等でアルコール消毒の代わりに導入される事例が増えています。
3種類に分かれる次亜塩素酸水
次亜塩素酸水にも3つの種類があります。
- 強酸性次亜塩素酸水(強酸性電解水)
- 弱酸性次亜塩素酸水(弱酸性電解水)
- 微酸性次亜塩素酸水(微酸性電解水)
順に説明します。
強酸性次亜塩素酸水の特徴
「強酸性次亜塩素酸水(強酸性電解水)」は、PH2.7以下・有効塩素濃度20~60ppmで、細菌・真菌・ウィルス・マウスノロウィルスの殺菌に有効です。
生成方法としては、水と食塩を陰極と陽極が仕切られた電極により電気分解して生成されます。
PH値が低く短時間殺菌に向いているのですが、不安定で塩素ガスを発生しやすいこともあり管理が難しいです。

強酸性次亜塩素酸水は、主に業務用や医療の現場で使用されているね。
- PH 2.7以下
- 有効塩素濃度 20~60ppm
- 塩素ガスが発生しやすい
- 主に医療現場や業務用として使用
- 水と食塩を電気分解して生成
弱酸性次亜塩素酸水の特徴
「弱酸性次亜塩素酸水(弱酸性電解水)」はPH2.7~5.0以下・有効塩素濃度20~60ppmで、「強酸性次亜塩素酸水」と同じく細菌・真菌・ウィルス・マウスノロウィルスの殺菌に有効です。
弱酸性次亜塩素水の生成方法も水と食塩から電気分解による生成です。
強酸性電解水ほどではないですが、やはり安定性に欠けるため微量ですが塩素ガス発生の可能性があります。

弱酸性次亜塩素酸水も、家庭で使用するというよりは主に業務用と考えるべきだね。
- PH 5.0~2.7以下
- 有効塩素濃度 20~60ppm
- 微量の塩素ガスが発生しやすい
- 主に業務用として使用
- 水と食塩を電気分解して生成
微酸性次亜塩素酸水の特徴
「微酸性次亜塩素酸水(微酸性電解水)」は、PH5.0~6.5以下・有効塩素濃度10~80ppmで、一般に言われる家庭用の「次亜塩素酸水」はこの「微酸性次亜塩素酸水」と考えてください。
効果は他の次亜塩素酸水と同じく細菌・真菌・ウィルス・マウスノロウィルスの殺菌に有効で、塩素濃度も高いので芽胞菌にも有効です(45ppm以上)。
微酸性次亜塩素酸水の生成方法は、他の二つと異なり塩酸や塩酸に塩化ナトリウム水溶液を加えて希釈した液を電気分解して生成します。
「塩酸」と聞くとなんだか怖いですが、原料が塩酸というだけで生成済の微酸性次亜塩素酸水は限りなく安全です。
下の図は酸性の次亜塩素酸水(酸性電解水)に含まれる次亜塩素酸(HClO)の存在比率ですが、微酸性次亜塩素酸水はPH5.0~6.5以下なのでとても中性に近いです。

微酸性次亜塩素酸水は中性に近く水道水のように使用でき、極めて安全性が高いのが特徴。
むしろこれまで広く使用されてきた「次亜塩素酸ナトリウム」、俗にいう塩素系漂白剤(ハイターなど)の方が自分で濃度調整が必要なので危険度は高いです。
- PH 5.0~6.5以下
- 有効塩素濃度 10~80ppm
- 極めて安全で水道水感覚で使用できる
- 家庭をはじめ、どこでも使用可能
- 塩酸を希釈したものを電気分解して生成
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3種類の次亜塩素酸水を比較

3つの次亜塩素酸水(酸性電解水)の特徴を比べると、以下のようになります。
特徴 | 微酸性次亜塩素酸水 | 弱酸性次亜塩素酸水 | 強酸性次亜塩素酸水 |
---|---|---|---|
安定性 | 安定的 | 不安定 | 不安定 |
殺菌力 | 細菌、真菌、ウイルス、マウスノロウイルスにも有効(45ppm以上) | 細菌、真菌、ウイルス、マウスノロウイルスにも有効 | 細菌、真菌、ウイルス、マウスノロウイルスにも有効 |
危険性 | ほとんど危険性なし | 微量の塩素ガスを発生するので腐食の恐れがある | 塩素ガスを発生しやすいので腐食しやすい |
残留性 | 残留性なく噴霧使用可能 | 使用後、食塩が残留 | 使用後、食塩が残留 |
弱酸性と強酸性は塩素ガスを発生する恐れがあり、取扱に注意を要するのに対し、微酸性は残留性がなく危険性がとても低いです。
微酸性次亜塩素酸水は、小さいお子さんのいる家庭にとってアルコール消毒以上に安心感が高く安全です。
家庭で使用するのに一番扱いやすいのが微酸性電解水です。
次は微酸性次亜塩素酸水についてもう少し詳しくみていきます。
微酸性次亜塩素酸水の利用シーンとは?

除菌や殺菌に一番利用しやすいのは微酸性次亜塩素酸水です。
微酸性電解水の利用場所
微酸性次亜塩素酸水(微酸性電解水)は誰でも安心して利用できるので、家庭だけでなく様々な場所で利用されています。
- 一般家庭
- 医療・介護現場
- 食品工場
- 幼稚園・保育園
- オフィス
- スポーツジム・映画館
- 公共施設・イベント
また酸性次亜塩素水は食品添加物殺菌料としての指定を受けていて、生鮮や水産加工品、惣菜を扱う食品工場を中心に導入が進んでいます。

某プロスポーツチームのユニフォームや超有名テーマパークでも使用されています。
微酸性次亜塩素酸水の用途
微酸性次亜塩素酸水(微酸性電解水)は強い殺菌効果を発揮するにもかかわらず安全性が高く口に入っても安全で安心です。
よって除菌や消臭したい場所ならほぼどこでも使えるという点が大きなメリットです。
- まな板・包丁の除菌
- 生野菜の除菌や保存
- ふきん・食卓・テーブルの除菌
- ドアノブ・手すりの除菌
- 介護の体拭き
- ペット消臭
- 排水溝・トイレの除菌・消臭
- 加湿器の水に<
これまでのハイターなどに代表される、次亜塩素酸ナトリウム系の漂白剤に変わる安全な除菌として注目を集めています。

普段の水拭き掃除と同じ感覚で除菌ができるのは便利ですよ!
次亜塩素酸水での除菌サービスに興味のある人はこちらの記事もどうぞ。👇
微酸性次亜塩素酸水の使い方
微酸性次亜塩素酸水(微酸性電解水)は除菌や消臭したいところに原液をそのままスプレーして使います。
また超音波加湿器で空中散布も可能で、生鮮食品を洗う流水として微酸性次亜塩素酸水を使用するのも効果的です。

空気中に噴霧できないアルコール消毒液と違って噴霧できるのは感染予防にかなり魅力的です。
SNSやネットの反応

コロナショックの影響で、アルコール消毒液が手に入りにくく代替品としての「微酸性次亜塩素酸水」についてSNSで話題にしている人も増えています。
Twitterでの反応はこちら。
ツイートをまとめると、
- 微酸性次亜塩素酸水はコロナ予防に効果がありそう
- 強酸性や弱酸性は有毒ガスを発生する可能性あり
- ハイターは次亜塩素酸ナトリウムという強アルカリ性で別物
- 個人使用なら「微酸性次亜塩素酸水」が安全
こんな感じです。
私が既に伝えている内容一致しているのがわかると思います。
▶次亜塩素酸水(微酸性)・微酸性電解水 500ml×2 除菌・消臭 クリンジア
重要な点は、次亜塩素酸水は安全性の高い微酸性を選ぶということ、そして良く知られるハイターなどに代表される次亜塩素酸ナトリウムは有害性があるという点を理解しておくことです。
アルコール消毒や次亜塩素酸ナトリウムとの比較

除菌・消毒でメジャーな「アルコール消毒液」と「次亜塩素酸ナトリウム(ハイター系)」、「微酸性次亜塩素酸水」の違いについて確認します。
アルコール消毒液の弱点
主にアルコール消毒液のデメリットは以下3つ。
- 効果の対象範囲が狭い
- 刺激が強い
- 空間噴霧ができない
アルコール消毒の場合、細菌やカビ、エンベローブ(脂質膜)を有するインフルエンザウィルスには有効ですが、芽胞を有する菌やエンべローブ(脂質膜)がないノロウイルスには効果が低いなど、除菌や殺菌効果の対象範囲が限定されます。
新型コロナウィルスはエンベロープを持つウィルスなので、アルコール消毒液でも新型コロナウィルスの殺菌には有効です。
対して微酸性次亜塩素酸水は、食中毒菌をはじめ薬剤耐性菌(MRSAや緑膿菌)、セレウス菌やボツリヌス菌等の芽胞を有する菌、ノロウィルスやインフルエンザウィルスなど幅広いウィルスに対しても効果を発揮し、新型コロナウィルスにも有効性が期待されています。
またアルコールは人体への刺激が強いため、空間噴霧ができなかったり肌荒れなどの原因になりますが、微酸性次亜塩素酸水は人体への負担がとても少ないため、赤ちゃんやペットのいる家庭でも安心して使えます。

微酸性次亜塩素酸水はアルコールの代用品としてかなり期待できます。
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次亜塩素酸ナトリウムの弱点
次亜塩素酸ナトリウムは、主に塩素系漂白剤です。
家庭で馴染みのある商品としては「キッチンハイター」などです。
次亜塩素酸ナトリウムのデメリットは以下3つ。
- 薬剤なので手袋必須
- 酸性の薬剤と混ぜると有毒ガスが発生し非常に危険
- 使用者が薄めるので濃度調整が難しい
漂白剤として有名な「次亜塩素酸ナトリウム(強アルカリ性)」は、最も現場で利用されていて現在でも主流です。
しかし一般に広く使用されているハイターを代表する次亜塩素酸ナトリウムは、強アルカリ性漂白剤で洗浄力や漂白力は強いですが、実は短時間での殺菌力はそれほど高くないです。
さらに次亜塩素酸ナトリウム水溶液は使用者が自ら希釈して濃度調整をせねばならず、刺激性が強くいので手袋着用など取り扱いに注意が必要です。
ハイターは酸性の薬剤と混ざると危険な有毒ガスが発生するのでしっかりと管理が大事です。
それぞれの効果範囲を比較
微酸性次亜塩素酸水(微酸性電解水)とアルコール消毒液、次亜塩素酸ナトリウムの菌に対する対象範囲を比べてみました。
▶︎効果範囲の比較

アルコール消毒液がノロウィルスには効果が低いのが特徴的なのと、微酸性次亜塩素酸水(微酸性電解水)が万能かつ安全性が高いのが伺えます。
また微酸性次亜塩素酸水は酸性のため、強アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムであるハイター系薬剤よりも短時間での殺菌が可能で、新型コロナウィルスの殺菌にも効果的という報告もあります。
コロナウイルスはインフルエンザウイルスと同様にエンベロープを有する構造をもっています。微酸性電解水はインフルエンザウイルスを短時間で不活化されることが知られています。このことから微酸性電解水は新型コロナウイルスを有効に不活化できると推定されます。
微酸性電解水協議会
インフルエンザと同様のエンベロープ(脂質膜)構造なので、新型コロナウィルスにも効果が期待できます。

こうやって比べると微酸性次亜塩素酸水がまさに万能なのがわかりますね。
微酸性次亜塩素酸水のデメリットは?

万能な微酸性次亜塩素酸水にも弱点があります。
デメリットは以下2つ。
- 効果の持続期間が短い
- 費用が高い
順に確認します。
効果の持続期間が短い
微酸性次亜塩素酸水は細菌に触れるとすぐに殺菌反応を起こし、効果が消えてしまいます。
そのため殺菌したい場所がひどく汚れていたり、汚れの量が多いと殺菌が充分にできません。
掃除に使用する場合は、ある程度対象場所の汚れを除去してから使用するとより効果的。
対象場所に2、3回微酸性電解水をスプレーするのが良いですね。
費用が高い
アルコール消毒液と比べて、微酸性次亜塩素酸水の販売価格は若干高めです。
しかし安全性や効果範囲を考えると納得の値段帯かと思います。
微酸性次亜塩素酸水は500mlで3,000円前後が主流ですが、大容量のものを買うと安く買えますよ。
▶HOCL 微酸性電解水 (10L バッグ・イン・ボックス)
コロナウィルスに効果あり!?注目の次亜塩素酸水(酸性電解水)の除菌力とは?:まとめ

微酸性次亜塩素酸水は、アルコール消毒液と同等以上の効果と安全性があります。
次亜塩素酸水はアルコール消毒液の代替品としても十分に使え、デメリットを差し引いてもアルコールより安全性が高いので、コロナを含めた感染症予防のスタンダードになりそう。
次亜塩素酸水の宅配サービス「除菌水ジーア」など、アルコールに変わる新しい除菌サービスを活用するのもオススメです。
今回のコロナショックを機に、普段からのウィルス予防対策としての除菌・洗浄の手段としての酸次亜塩素酸水の認知度が上がることを期待します。
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