「半沢直樹」シーズン２第９話！伊勢志摩ステートに隠された闇とは？真の黒幕に迫る半沢【ネタバレあり】

東京第一銀行、通称旧“T”による進政党大物議員箕部（柄本明）に対する多額の不正融資の実態と、その責任をとって自殺をした牧野元副頭取の死後に銀行内の人間の金が振り込まれている事実、そして検査部富岡（浅野和之）や智美、福山らの協力もあってクレジットファイルのありかを突き止めた半沢（堺雅人）。

しかしそれらの事実を箕部に知られていることは、東京中央銀行の不正が暴露されるリスクを抱えていることに他ならず手を出せない状況に。

一方異動になった黒崎（片岡愛之助）から得たヒント、「伊勢志摩ステート」を調べるべく東京セントラル証券時代の部下である森山と現地に飛んだ半沢は、伊勢志摩支店の同期の協力も得て、伊勢志摩ステートと箕部の関係資料を調べます。

途中、白井議員の秘書である笠松（児島）により調査がバレそうになりますが、間一髪で逃げ切り箕部への20億円の融資の利用方法を突き止めること成功します。

20億円の融資のマネーロンダリングは以下のようなものでした。

箕部の奴、政治権力を利用して私利私欲のために空港を誘致するとは悪徳にもほどがあるな！

箕部と伊勢志摩ステートの社長は親族関係にあり、当時業績が悪化してた伊勢志摩ステートにとっても渡に船の話でした。

これを世間に明るみにして謝罪するべきと同時に、これには中野渡頭取（北大路欣也）の覚悟が必要と言う半沢。

なお幼少期の経験から銀行に恨みを持つタスクフォース乃原（筒井道隆）も伊勢志摩にゆかりがあったため一連の不正を把握しており、東京中央銀行に対して強気の姿勢を見せます。

再び帝国航空の債券放棄を迫るために白井大臣と銀行に出向くと、大臣を差し置いて自分と中野渡との一対一の面会を要求。

驚く白井大臣を横目にスキャンダルでのおどしをかけます。

ふがいない大臣を無視して個人行動に走り出したな、乃原。タスクフォース側での内部分裂の予感。

一方、半沢らに必要なのは、東京第一銀行、箕部、伊勢志摩ステートの不正を暴くにはマネーロンダリングの証拠が必要となるが、伊勢志摩ステートからの見返りとして箕部への金の流れが見つかりません。

そんな中、旧“T”時代の不正の証拠となる西荻窪支店の資料が忽然と姿を消す事態が発生。

そこでクレジットファイルの中身を見たであろう大和田の元に駆けつけた半沢は、謹慎中である自分と大和田が一緒にいる写真を撮影し、それをネタに大和田を脅してクレジットファイルの写しを手に入れます。

写しの中には、当時審査部であった灰谷の筆跡による箕部と棺の会へと思われる送金を示すメモが存在。

さらに福山による伊勢志摩ステートの口座情報も入手し、メモと口座の出入金の日付が一致することを確認する半沢達でしたが、記録は現金を引き出したという記録にすぎず、箕部への入金であるという決定的な証拠には至りませんでした。

銀行の未来を想う半沢と仲間たちの執念がついに真相にたどりついたけど、決定的な証拠まではあと一歩・・・。

しかしその後、国税庁に異動した黒崎の協力を得て灰谷へ尋問を行い、一連の不正融資や伊勢志摩ステートからの入出金管理は紀本の指示により行なわされていたことを白状します。

さらに黒崎は、紀本たち棺の会のメンバーの東京中央銀行以外の口座情報を入手。

多額の入金記録を確認するとともに、それらの入金情報が伊勢志摩ステートからの現金引き出し日と全て一致していることを知った半沢たちは、棺の会のメンバーが伊勢志摩ステートから金を受け取ってい証拠をついに突き止めます。

牧野が自殺した裏には旧東京第一銀行と政治家らとの深い闇が隠されていそう。

また検査部の富岡は、中野渡頭取の特命で長年旧“T”の不正を調査しており、西荻窪支店に隠された不正融資情報の書類を持ち去ったのも富岡の仕業であると知ります。

半沢らによってこれらの証拠をつきつけられた紀本はついに観念し、事実を語り出します。

紀本による真実は次の内容でした。

これを聞いた半沢達は、牧野を殺したのは己の保身に走り責任逃れした紀本らであり、「人間失格」だと言い放ちます。

紀本から伊勢志摩ステートから箕部への入金記録のありかを知った半沢たちは、その資料のありかに駆けつけますが、すでに何者かに持ち去れていました。

一連のやりとりを福山が大和田に報告をしていたことから、いち早く持ち去ったのは大和田であると勘付いた半沢は、GPS情報を使って大和田の足取りを追います。

GPSを使ってまで大和田の足取りを追うって・・・。
「２４」の世界みたい。笑

大和田の居場所に駆けつけた半沢が目にしたのは、大和田、中野渡副頭取、そして箕部が3人で会食をしている姿でした。

状況が理解できない半沢に対し大和田は、箕部の不正融資の証拠は、中野渡頭取の判断により箕部に返却したことを説明。

実はタスクフォースの乃原にも事実を握られていた中野渡は、先の乃原との会食にて、改めて債券放棄拒否を伝え、脅しをかける乃原に対して証拠を出せと凄んでいたのでした。

不正の証拠を箕部に返すのは、東京中央銀行にとっても不正の証拠隠滅をできる良いチャンスだったわけだ。

話を理解した半沢は中野渡に対し、「到底理解できない」と反論、不正を公表して謝罪すべきと迫りますが、中野渡はこれに対し、帝国航空の担当から半沢をはずす事と、出向を匂わせる発言をします。

このやりとりを受けて箕部は、自分と中野渡に対して土下座を要求。

納得しない半沢に対し、

「早うやれぇー！小童ぁーっ！」

と怒鳴りつける箕部。

それでも屈しない半沢に大和田がのしかかり、無理やり頭を下げさせようとします。

前作の浅野支店長や大和田、今作の伊佐山に続く土下座劇！！

しかしそれを跳ね除ける半沢はこう告げます。

“中野渡の行為は全行員への裏切りであり、箕部はあらゆるものを利用し大金をせしめ、国民の希望を裏切ったよくにまみれた老いぼれ”

そして最後に、正義を信じる全ての銀行員と国民のために、中野渡と手を貸した大和田、そして箕部の3人にまとめて1000倍返しをすると宣言。

ここで第９話は終了となります。